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2006年11月24日 (金)

小説  新昆類  (29-0) 【第1回日経小説大賞第1次予選落選】

 キリスト教の物語はヨーロッパ自己遺伝子と模倣子によって編集され、ローマを中心に
した内部と深層をもつ世界宗教として生成する。ヨーロッパ自己遺伝子のシンボルこそは
十字架である。クロスされた十字のシンボルこそ石の文明たるヨーロッパ自己遺伝子のパ
ワーを象徴する。ヨーロッパ文明としてよみがえった石の構築物は近代にいたり、鋼鉄や
コンクリートという素材をえて、世界的な建築様式その基準化を獲得する。文明とは、き
わめて機械的な枠組みのなかで、しだいにより多くの大衆なるものを一般として標準化す
ることを目的とする。同じように考え、同じように感じ、順応主義こそが文明の条件であ
り、市民はすすんで巨大な官僚機構に隷属することこそ、文明の空間となる。ヨーロッパ
文明を誕生させた官僚機構は、キリスト教の根幹から生成した。

 その十字架に貼り付けられた血まみれのキリストの肉体は、ヨーロッパ自己遺伝子と模
倣子の戦争とわが闘争によって、過去を破壊し解体してくたものへの贖罪である。重要な
のはキリストの肉体ではなく、十字なのである。クロスした十字こそは蛮族であるヨーロ
ッパ部族の力のシンボルであり、それは北方神話の巨人伝説までさかのぼる。白人とは氷
河期を生き延びてきた巨人幻想の遺伝子を内包している。巨人は石を持ちあげ、石をつむ、
こうして氷河期の土地を開墾し農地をひらく、その十字とは建設の意志である。ゆえにヨ
ーロッパは開拓し建設する行動する人間に絶対真理があるのである。

 だからこそ動物的であり蛮勇をもっているのだ。エジプト文明が巨大なピラミッドを建
設し、中国文明が万里の長城を建設できたのは、官僚機構の存在にある、つまり文明遺跡
とは官僚機構の記述として、今日残っている。文明が民衆によってつくられたとするのは、
誤りである。イギリスの北、アイルランドに残る巨大な石によるケルト民族による構築物
とはなにか? ヨーロッパは深い森に閉ざされ、ながいあいだシンプルに、ただ氷河期の
落し物である巨大な石と対話していた。戦闘的個人主義であるがゆえに、官僚機構は誕生
せず、古代文明は生成しなかった。こうして地中海文明の植民地となったのである。

 しかしながらヨーロッパはギリシア文明とローマ文明という官僚機構の帝国による支配
によって、おのれを組織化することを学習していくのである。その機構としてキリスト教
を選択し、おのれの過去たるケルトの記憶を消却したが、おのれのパワーの象徴である、
十字架にキリストの肉体である偶像を回収した。こうしてキリストの物語はヨーロッパ文
明となった。キリストを裏切ったユダは、ヨーロッパ・キリスト教に頑固にも改宗しない
裏切り者としてのユダヤ人であり、軽蔑の対象としてのフレームアップが作為される。悪
魔とはイスラムやおのれがいまだ知らない未開の世界となった。創価学会はキリスト教は
弱わよわしい宗教であるからダメであるなどと邪教として規定しているが、ヨーロッパ・
キリスト教は暴力と強力に満ちた宗教。

 そのパワーのシンボルである世界をクロスさせる十字構造により、再度、建築の意志に
より、おのれが破壊したローマ帝国をわが蛮族としての部族がつくりあげる目的意識こそ
ヨーロッパ自己遺伝子と模倣子である。この複合的な部族がすみわけをしている部族連合
の総称こそがヨーロッパという固有名詞である。ヨーロッパという言語はギリシア神話か
ら誕生した。いまだ動物と人間と神々が同期し競合していた倫理なき戦争世界である。
九十年代ヨーロッパ統合と共通貨幣ユーロの誕生は、部族連合がUSAと日本の世界市場
への同期と競合から危機感をもって建設された。とりわけUSAとイギリスによるアング
ロサクソン二重世界帝国の金融攻勢から防衛しなければ、ヨーロッパ部族は各個撃破され
てしまうだろう現状意識である。二十世紀、イギリスを盟主とするアングロサクソン主導
によるふたつの世界大戦でヨーロッパの大地と人心は荒野とされたことが、ヨーロッパ連
合部族のアングロサクソンへの距離のとり方である。ドイツもフランスもスペインもイタ
リアも基本的にイギリスとUSAを信用していない。


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